糸リフトとショッピングリフトの特徴と効果の違いを知ろう

糸リフトとショッピングリフトの基本理解

糸リフトとは?

お顔にコグ(棘)のついている糸を挿入し、物理的に引っ張り上げます。
皮膚を引っ張り上げるより、その奥にある脂肪の位置をずらすように入れると自然に綺麗に仕上げることができます。
「お肉の移動」とイメージしていただくと良いです。

ショッピングリフトとは?

お顔に針を刺すことで、デザインされた傷跡を作る施術です。
網目状に針をさし格子状の傷を作り上げます。
針の周りには糸がついておりますが、それは2,3日で溶けるもので、糸自体の効果はあまり期待できません。
傷と糸の部分に合わせてコラーゲン繊維が作り出されることで、お顔にネットを張ったように、下がりにくくなります。

両者の目的と効果の概要

糸リフトは引き上げ、ショッピングスレッドは引き締めです。
糸リフトは、どこからどこに引き上げ、お肉が移動した場合にどのように変化するかイメージしていただくと良いです。
ショッピングスレッドはどの部分を硬くすると下がりにくくなるかを考えます。
仰向けになって、一部を指で一部を抑え、たるみが改善する部分があれば、そこが適応の部分です。

糸リフトの特徴と効果

糸リフトの施術方法

まず、カウンセリング時にデザインして、どこからどこにお肉を移動するか考えます。
消毒したら、局所麻酔薬を注入します。
刺入点と糸挿入部分全体の感覚を無くします。
局所麻酔薬が効いたら、糸リフト(当院ではVOVリフト)を挿入します。
糸が入ったら、背もたれを上げて仕上がりを確認します。
余分な糸を切って完成です。

糸リフトによるリフトアップ効果

皮膚を引っ張り上げると、こめかみに皮膚が集まって不自然なしわができますね。
これが不自然になりすぎないところまでが効果の限界です。
糸リフトのリフトアップは、「お肉の移動」と考えていただくとスムーズです。
頬の下に下がってきたお肉を頬のへこんでいる部分に移動させる施術です。

糸リフトのデメリットとリスク

効果に限界があること。
糸リフトの効果で納得できない場合には、切開を検討していただきます。
ダウンタイムが発生する可能性があること。
1週間程度はお休みがとれ、1か月くらい大きなイベントが無いタイミングで受けていただきます。

ショッピングリフトの特徴と効果

ショッピングリフトの施術方法

カウンセリング時に施術範囲を決め、デザインします。
皮膚表面を麻酔クリームで麻酔します。
消毒しながらショッピングスレッドを挿入します。
ある程度入れたら、スレッドを引き抜きます。
止血して終了です。

ショッピングリフトによる引き締め効果

大きな怪我をすると、組織が少し硬くなり、縮むのはイメージできますか?
ショッピングスレッドはお肌の中に怪我を作ります。
皮膚表面は怪我しないので、傷跡は外からは見えません。
怪我した時の縮み方の程度が引き締め効果です。

ショッピングリフトのデメリットとリスク

効果がわかりづらいです。
写真で大きく映える変化はないです。
ダウンタイムが長いです。
大けがをしたら大きなアザができ、治るまでに時間がかかりますね。
それと同じようなダウンタイムが発生します。

糸リフトとショッピングリフトの違い

施術のアプローチの違い

糸リフトは大きな針穴が片側3,4か所で、ショッピングスレッドはとても小さい針穴がいっぱいできます。
糸の長さは基本的には糸リフトが長く、ショッピングスレッドは短いです。
糸リフトは注射で麻酔しますが、ショッピングスレッドはクリームで麻酔します。

効果の持続期間の違い

糸リフトは糸の種類によって持続期間が違います。
半年くらいで溶けて無くなるものから、2,3年持つものまであります。
ショッピングスレッドは傷跡作りなので、効果は半永久的だと思います。
だいたい1年おきくらいに続けると効果が持続します。

痛みやダウンタイムの比較

糸リフトは2,3日痛みますが、ショッピングスレッドは施術後痛くないです。
ダウンタイムはどちらも2週間くらいみていただけると安心です。

久野賀子