リジュランとは?目元に与える効果とその仕組み
リジュランの基本知識
リジュランはPN製剤(ポリヌクレオチド製剤)という薬剤に分類されます。
PN製剤はサーモンから抽出した成分を使用していて、DNAの断片が入っています。
DNAの断片を肌に入れることで、身体は怪我をしたと勘違いし、修復をします。
皮膚の修復効果を上手く使うことで、肌を若返らせることができます。
目の下にリジュランを注入する理由
目の下は皮膚が薄く、加齢の変化が出やすい部分です。
また、筋肉の動きの影響を受けて小じわもできやすい部分です。
リジュランは肌にハリを出し、目元を若返らせます。
また、目元の皮膚は薄いため、ヒアルロン酸を注入しすぎると、チンダル現象といってヒアルロン酸が青白く透けて見える現象が起こってしまいます。
このように、目元は年齢が出やすいにも関わらず、リスクが高いことから、リジュランが使いやすい部分です。
その他の美容治療との違い
目元の施術は大きく3種類あります。
機械によるもの、注射によるもの、手術によるものです。
機械によるものは、目元のHIFUやRFで、熱を加えることで目回りの皮膚を引き締めます。
まぶたそのものに当てなくても、周囲に当てることで引っ張ってたるみを改善することもあります。
注射によるものは、このリジュランやヒアルロン酸です。
リジュランはハリと艶を出し、ヒアルロン酸は主に凹みを改善します。
目元の皮膚は薄く、ヒアルロン酸による治療には限界があります。
手術は皮膚のたるみ取りや膨らみ取りなど、様々なものがあります。
余分な皮膚を物理的に取り除くので、効果が高いです。
目の下のクマとリジュランの関係
クマの原因とリジュランの効果
目の下のクマの原因は様々です。
目の下の膨らみが目立つケースは手術が最も効果が高いです。
ヒアルロン酸注入でも改善できることがあります。
目の下の凹みが強いケースはヒアルロン酸注入や脂肪注入、再生医療などを使って凹みを補います。
目の下の皮膚が薄く、背景の筋肉が透けて暗くみえるケースは、リジュランなどの肌の質感を改善する治療が適しています。
皮膚にハリを出し、目の下の印象を改善します。
クマ治療にかかる期間とダウンタイム
どのような治療を選択するかで期間やダウンタイムが異なります。
例えば、機械による治療は1回の改善程度は弱いですが、ダウンタイムが無くて済みます。
注射のダウンタイムは数日です。
1か月おきに3回程度かかるものが主流なので、3か月程度かかります。
手術のダウンタイムは数週間から数年です。
傷が残るものもあります。
ただ、それだけ1回の効果は抜群です。
目の下のたるみに対するリジュランの効果
たるみのメカニズム解説
目の周りの骨(眼窩骨)は加齢とともに委縮します。
骨の土台が無くなると、皮膚は余りたるみになります。
また、眼輪筋の動きによって皮膚は引き延ばされます。
皮膚がのびるとたるみは悪化します。
リジュランによるハリの再生
リジュランにはポリヌクレオチドというDNAの断片が入っています。
DNAの断片が皮膚の中に入ってくると、皮膚は怪我をしたと勘違いし、修復しはじめます。
皮膚が修復される結果、ハリが出ます。
施術の流れと治療効果の持続
カウンセリングで注入範囲や本数、リジュランの種類を決めます。
ポリヌクレオチドは容量依存性があり、濃度を濃く注入するほど効果が出ます。
注入範囲と本数を決めるタイミングで、どれくらいの濃度になるか考えてください。
ちなみに、リジュランiとHB1本に入っているポリンヌクレオチドは1%、リジュランsに入っているポリヌクレオチドは2%です。
ここまで決まったら、お会計をして麻酔をします。
感覚が鈍くなってきたら注射です。
基本的な治療回数は3回から4回です。
2週間から1か月おきに行います。
効果に満足するか、効果が安定したら、その後は半年おきくらいの頻度で定期的に行います。
リジュランの施術方法と注意点
注射の手法と使用される製剤
リジュランは浅く細かく注入します。
私は、痛みと内出血をできるだけ抑えるために、34ゲージの針を使用しています。
カウンセリングで確認するべきこと
先ほども記載した通り、ポリヌクレオチドは容量依存性があり、濃度を濃く注入するほど効果が出ます。
カウンセリングで、どれくらいの濃度になるか考えてください。
ちなみに、リジュランiとHB1本に入っているポリンヌクレオチドは1%、リジュランsに入っているポリヌクレオチドは2%です。
施術時の痛みや麻酔について
細かく注入するので、チクチクと繰り返し刺される痛みがあります。
麻酔クリームや麻酔テープで痛みを緩和できます。
リジュランによる美肌効果
目元以外の部位に対する効果
毛穴が改善したり、赤みが良くなったり、小じわが浅くなったりします。
目元以外にも人気のある施術です。
ヒアルロン酸との併用施術
リジュランHBには、ポリヌクレオチドだけでなく、ヒアルロン酸が入っています。
ヒアルロン酸が追加されることで、ハリだけでなく、しっとりした艶がでます。