ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸の基本的な特性
ヒアルロン酸製剤には、大きく二つの効果があります。
ボリュームを出す効果と、保湿の効果です。
その効果のバランスは色々な要素によって変わりますが、ヒアルロン酸製剤の特徴としては、架橋剤の量、注入手技の特徴としては、注入層があります。
架橋剤が多い方と粘度が高くなります。「硬い」ヒアルロン酸です。
逆に、架橋剤が少ないと粘度が低くサラサラします。保湿の効果を期待する治療では、こちらを選択します。
注入層は、浅い層に注入する方が、深い層に注入するより保湿の効果が高くなります。
ヒアルロン酸の役割と重要性
ヒアルロン酸は水分を保持する力が強いです。
皮膚の中にたくさんあって、皮膚の弾力を作り出します。
みずみずしい肌になるために欠かせない物質です。
肌質との関係性について
皮膚の中のヒアルロン酸が多いほどみずみずしいハリのある肌になり、少ないほどカサカサした乾燥肌になります。
生まれてすぐの赤ちゃんの皮膚にはヒアルロン酸がいっぱいあり、年を取ると減ります。
皮膚のエイジングに密接に関わっています。
肌質改善の重要性
肌質改善がもたらすメリット
肌が美しいと、若々しく健康的に見えます。
エイジングケアの側面だけでなく、他者に清潔感や健康な印象を与えることができます。
肌質改善に求められる要素
肌が乾燥して痒みがあると、不快感が生じます。
不快感がずっと続くと、精神面にも影響します。
肌質を改善することは、QOLを上げることにも繋がると思います。
悩みを抱える肌質とは
まずは見た目の問題です。
どんなに骨格が整っていても、肌がボロボロだと印象が悪くなってしまいます。
また、アトピー肌や乾燥肌の方に多いのが痒みです。
痒みが何日も、何年も続くと辛いですよね。
ニキビ肌の方に多いのが痛みです。
ニキビが炎症を起こすととても痛いのはよくわかります。
ヒアルロン酸による肌質の変化
肌質改善のメカニズム
皮膚のヒアルロン酸を増やすことで、保湿します。
保湿すると、余分な皮脂が出なくなるので、脂性肌も改善します。
また、皮脂の分泌が少なくなるとに毛穴が縮まります。
注入によるハリと弾力の向上
ボライトというヒアルロン酸は、肌質改善効果を出すための製剤です。
とてもサラサラしていて、ボリュームはほとんどでません。
このボライトを肌の表面に細かく打ち入れることで、皮膚のヒアルロン酸を補い、ハリと弾力を向上することができます。
水分保持能力の向上
ヒアルロン酸は水分を保つ効果があります。
ボライトを真皮内に細かく注入し、なじませることで、真皮内の水分を増やすことができます。
ヒアルロン酸注射の施術方法
施術前のカウンセリング
肌質改善の目的で注入するヒアルロン酸はボライトです。
注入量の目安は、額1㏄、頬2㏄、首2㏄程度です。
注入プロセスの詳細
わたしは、34ゲージのニードルで細かく注入しています。
付属の針ではなく34ゲージを使う理由は、痛みが少なくなることと、内出血が減ることです。
刺す回数は多いですが、この細い針を使えば、直後から違和感なく過ごせることが多いです。
施術後のケアと注意点
施術後ボコボコ感が気になることがあります。
そんな時は、指で潰してなじませてください。
首は摘まむように潰すとやりやすいです。
ヒアルロン酸の効果と持続性
施術直後の変化と効果
直後は変化がわかりづらいです。
3日後くらいから保湿効果がでてきます。
効果のピークは4か月後です。
2か月経っても物足りない場合、追加しても良いですが、待っても良いです。
持続期間とその要因
持続期間は6か月から9か月です。
効果のピークは4か月後で、それから徐々に効果が弱くなります。
効果を最大限に引き出す方法
特にないです。
医師の腕次第です。
久野賀子