
9月18日、アラガン社が主催するヒアルロン酸のセミナーに参加しました。
今回のセミナーでは、ヒアルロン酸治療の中では珍しく、「脂肪を減らす=引き算」の重要性について学ぶ機会がありました。
クールスカルプティングや脂肪溶解注射、HIFU、RFなどを使って、あらかじめ余分な脂肪を取り除いておくことで、ヒアルロン酸の効果をより高め、持続性も向上させることができるのです。
特に今回は、「下顎の形成」にフォーカスした内容でした。顎が小さめの方に対して、どの部位に、どの程度の脂肪がある場合に、先に脂肪を減らすべきかという見極めが重要です。
シンプルに言えば「掴める脂肪があるかどうか」が判断基準のひとつになりますが、慣れないうちは、それが脂肪なのか、真皮層なのか迷うこともあるかもしれません。
もし掴める脂肪があれば、先にその脂肪を減らして下顎骨のラインを整えておくことで、ヒアルロン酸の注入量を少なく抑えられ、なおかつ長持ちします。
これは、ヒアルロン酸は時間とともに体内に吸収されていきますが、減らした脂肪は大幅な体重増加がなければ再び増えることがないからです。
また、糸リフトやショートスレッドを行う際にも、余分な脂肪をあらかじめ減らしておくことは、より効果的な仕上がりにつながります。
さらに、実際のヒアルロン酸注入デモンストレーションを見ることができ、技術面でも大きな学びがありました。
特に印象的だったのは、唇への注入方法について。
時間の経過とともにヒアルロン酸が移動しやすい部位・しにくい部位の見極め方、そして「移動しにくい注入のテクニック」について深く理解することができ、実践に活かせる知識と技術がアップデートされました。
久野賀子