ジュベルックとは?肌の悩みを根本から解決する新常識

ジュベルックとは?

ジュベルックの基本情報

ジュべルックの主成分はポリ乳酸です。ポリ乳酸は身体に馴染みの良い成分で、FDAというアメリカの省庁で承認されています。注入後1年から2年後に吸収されるので、ずっと異物として身体の中に残る心配がありません。手術用の糸や移植の材料としても使われます。
ジュべルックはこのような安全な物質を肌に注入することで、物質の周囲にコラーゲンの線維を作り出します。その結果肌に弾力が出たり、ボリュームを取り戻したりすることができます。肌に弾力を出すための製剤をジュべルック、ボリュームを出すための製剤をジュべルックボリュームもしくはレニスナと呼びます。

ジュベルックの成分と効果

ジュべルックの成分はポリ乳酸です。ポリ乳酸が肌の中に入ると、ポリ乳酸の周りにコラーゲンの線維が作られます。コラーゲンが増えることで、毛穴が縮小したり、シワが改善したり、肌に厚みが出てトーンが明るくなったり、赤みを改善したりします。
ジュべルックボリュームはポリ乳酸の濃度が高く、凹みやコケを改善できます。こめかみの凹みや法令線、頬コケなどを治療します。

ジュベルックによる治療対象

メラニン色素が原因となるシミ以外の、全般的な肌質のお悩みに対して効果があります。毛穴や小じわ、たるみやくすみなどです。

施術の流れと予約方法

カウンセリングを行い、お悩みに合わせてジュべルックを選択するか、ジュべルックボリュームを選択するか決めます。
ジュべルックを使用する場合は、麻酔クリームで痛みをやわらげてから注射することが多いです。洗顔後麻酔クリームを塗って20分から30分おきます。麻酔が効いたら、手打ちでジュべルックを打ち入れていきます。ジュべルックは粒子が大きいため、比較的太い針を使用します。(30G程度)針が太いと痛みが強いため、麻酔の使用をおすすめします。麻酔クリームなどの表面麻酔だけでは痛みが残る場合には、笑気麻酔を併用します。
ジュべルックボリュームはマイクロカニューレという先の丸い針で注入します。痛みがあるのは基本的に刺入点を作る時だけです。麻酔を使わなくても耐えられる方が多いです。ボリュームロスのある部分にデザインして注入します。

ジュベルックの効果と改善

肌の悩みをどう解決するか

加齢とともに肌のコラーゲンが減少し、弾力が低下します。弾力が低下するとシワや弛みが引き起こされます。ジュべルックでコラーゲンを増やすと、ハリのある若々しい皮膚が生み出せます。

ニキビ跡の改善に見る効果

ニキビ跡には2種類あり、色素沈着が残っているケースと凹凸があるケースです。色素沈着に対してはフォトフェイシャルやニードルRFを使用して改善しています。凹凸には肌を再生する治療が必要ですが、ジュべルックはその選択肢の一つです。コラーゲンの線維をつくることで、半永久的な凹凸のない肌を作ります。

シワや毛穴へのアプローチ

弾力が低下することでシワや毛穴が目立つ場合や、ボリュームロスが原因でシワが入っている場合にはジュべルックは大変効果的です。ただ、筋肉が原因であるシワにはボトックスを併用したり、太い毛が原因で目立つ毛穴には脱毛を併用したりと、ジュべルック以外の方法を併用するケースもあります。

コラーゲン生成の促進

ジュべルックの成分であるポリ乳酸は、組織に炎症を起こすことでコラーゲンを作り出します。急に強い炎症が起きると身体がびっくりしてしまうので、少しずつ行います。ですから、ジュべルックは1か月間隔で3回程度行うことをおすすめします。
コラーゲンを作ったポリ乳酸は、水と二酸化炭素に分解され、1年から2年かけて無くなります。

ジュベルック施術の詳細

手打ち施術とは?

医師が注射器を使って注入する方法を手打ちと呼びます。正確な層に細かく打ち入れることができ、目の下の皮膚が薄い部分にも注入できます。

注入方法の違いと特徴

手打ち以外には、水光注射の機械を使う方法があります。看護師が機械を用いて肌に打ち入れていきます。少量を満遍なく打ち入れることができますが、目の下には注入できません。
また、ジュべルックボリュームは手打ちでは注入できません。

施術時の痛みとダウンタイム

注射後2日から3日間注射針の後が赤く点々と残ります。また、1日程度ポコポコと膨らみが触れることがあります。内出血が出てしまうと、2週間程度続きます。

副作用と危険性について

しこりが出来てしまうリスクがあります。作成時にしっかり攪拌し、少量ずつ注入することで防ぐことができます。

久野賀子