プロテーゼ施術とヒアルロン酸のメリットデメリット比較

プロテーゼとヒアルロン酸の違い

プロテーゼとは?

シリコンでできた人工物で、鼻や顎、額などに入れ、ボリュームを足します。
溶けて無くなることが無いので、半永久的に持続します。
皮膚を切開して、適した部分に挿入します。

ヒアルロン酸とは?

ヒアルロン酸で出来た人工物で、頬や鼻、額などに入れ、ボリュームを足します。
時間が経つと溶けて無くなるので、定期的に注入します。
注射針で適した部分に注入します。

施術の方法と手術の流れ

プロテーゼは静脈麻酔(眠る麻酔)をした状態で、局所麻酔をして行うことが多いです。
皮膚を切開し、骨膜上まで展開して挿入します。
施術後は数日間固定します。
ヒアルロン酸は麻酔なしで行うことが多いです。
洗顔後に製剤を針で注入します。
施術後は普段通り過ごせます。

プロテーゼのメリットとデメリット

プロテーゼのメリット

半永久的に持続するので、入れなおす必要があまりありません。
また、硬く広がらないので、鼻などに一定以上の高さを出したい時には向いています。

プロテーゼのデメリット

加齢とともに骨格が委縮すると、浮いてきます。
その場合はやり直しが必要になり、再度手術を行います。
感染などのトラブルが起きた場合には、物理的に取り出す必要があります。
身体の中に異物が長期間存在することで、異物肉芽腫などの反応を起こすことがあります。

術後のトラブルと対策

一定期間固定するよう指示されると思いますので、従ってください。
感染しないように、清潔に扱うと良いです。
万が一皮膚からとびだして来たら、すぐに美容外科を受診してください。

ヒアルロン酸のメリットとデメリット

ヒアルロン酸のメリット

注射するだけなので、短時間で手軽にできます。
ヒアルロニダーゼという溶かす薬が存在するため、トラブルがあった際にも対応が容易です。
少しずつ追加することが可能なので、仕上がりを確認しながら調整できます。

ヒアルロン酸のデメリット

一定の期間が経つと溶けて無くなるので、入れなおす必要があります。
鼻などに比較的柔らかい製剤を使用すると、広がってしまい綺麗に仕上がらないことがあります。

注入によるリスクと副作用

感染、アレルギー、血流障害のリスクがあります。
様子を見て改善しない場合には、溶かす必要があります。

施術後の経過とダウンタイム

プロテーゼの術後経過

数日間固定します。固定している間は洗顔できません。
1週間程度腫れと内出血が強く出ます。
1か月程度経つと腫れがひき、完成形が見えてきます。
3か月から半年で完成です。

ヒアルロン酸の術後経過

2,3日間腫れます。腫れの程度には個人差があります。
施術直後から洗顔は可能、翌日からメイクは可能です。
2週間程度で完成です。

術後の腫れや痛みの対処法

腫れや痛みに対しては、痛み止めの薬を内服して対症療法で対応します。
強い痛みが続く場合には重大な副作用の可能性があるので、担当医に連絡します。

久野賀子