ヒアルロン酸と脂肪注入のメリットとデメリット

脂肪注入とヒアルロン酸の基本情報

脂肪注入の概要と施術方法

太ももや腰などから脂肪吸引の技術を使って脂肪を取り、処理をして、お顔やお胸などに注入します。
外科的な施術で、眠る麻酔をして行うことが多いです。
脂肪吸引をするので、しばらく圧迫する必要があり、入浴の制限などのダウンタイムが発生します。
脂肪は100%定着する訳ではなく、半年程度様子をみて完成です。
定着した脂肪は半永久的に持続します。

ヒアルロン酸の概要と施術方法

人工的に作ったヒアルロン酸をお顔などに注入します。
注射するだけなので、手軽に行え、ダウンタイムもほとんどありません。
直後に変化がわかり、しばらくすると溶けて無くなるので、定期的に行う必要があります。

脂肪注入とヒアルロン酸の違い

目的は同じボリュームロスの改善ですが、注入する成分が違います。
その成分を作る過程が違うので、麻酔や費用、ダウンタイムが大きく異なります。
また、仕上がりの細かさも異なります。

脂肪注入のメリットとデメリット

脂肪注入の主なメリット

半永久的に持続することがメリットの一つです。
定着したものは、もう溶けて無くなることはありません。
やり直さなくて良いので、とても楽です。
また、ご自身の成分なので、安全です。
身体に自分のものでない物質が長期間あると、アレルギーや肉芽腫などの症状が発生するケースがあります。
「異物を入れない」点は皆様に大変喜ばれます。

脂肪注入の主なデメリット

ダウンタイムが長いこと。脂肪吸引をするので、圧迫する必要があります。
溶かす方法が無いこと。
デザインが思っていたものと違ったり、間違って血管内に入ったりした場合、溶かす方法が無いので治療が難しいです。
やせ型の方など、脂肪の定着率が低いタイプの方は、1回の治療で完成できません。
繰り返し行う必要があります。

脂肪注入におけるリスクと注意点

様々なケースを見てきて、脂肪吸引は手軽に行うものではないと思っています。
よく考えて決めてください。

ヒアルロン酸のメリットとデメリット

ヒアルロン酸の主なメリット

手軽さだと思います。
少しずつ注入できるので、複数回に分けても気軽に行えます。
また、溶かす方法があるので、トラブルがあっても対応できます。

ヒアルロン酸の主なデメリット

やり直す必要があるところです。
時間が経つと溶けて無くなるので、再度おこないます。

ヒアルロン酸の施術後の経過について

直後は内出血や腫れが出ることがあり、2週間程度で完成します。
ただ、ダウンタイムがほとんど無いことも多く、ほぼ普段通り生活できます。

脂肪注入とヒアルロン酸の併用

併用のメリット

脂肪注入であらかじめボリュームを補っておくと、ヒアルロン酸注入量が少なくて済みます。

併用のデメリット

完成するまでに、何度もクリニックに通わなくてはなりません。
脂肪注入とヒアルロン酸注入の双方のリスクを負うことになります。

併用に関する医師の意見

どちらか片方で良いのではないでしょうか。

施術の順番と注意事項

脂肪注入とヒアルロン酸の施術の順番

脂肪注入が先、ヒアルロン酸注入が後、が良いです。
脂肪であらかじめ大まかにボリュームを出しておいて、ヒアルロン酸で微調整します。

施術後のダウンタイム

脂肪注入後にダウンタイムが生じます。
脂肪注入が完成した3か月後以降にヒアルロン酸を注入します。

施術時の麻酔と痛みについて

脂肪注入は脂肪吸引をするので、静脈麻酔(眠る麻酔)を行います。
施術後は鈍痛がしばらく続きます。
ヒアルロン酸は麻酔なしで行うことが多いです。
チクチクします。

久野賀子