ヒアルロン酸とボトックス、それぞれのメリットを比較する

ヒアルロン酸とボトックスの違い

ヒアルロン酸とボトックスの効果の違い

ヒアルロン酸はボリュームを補い、凹みを改善する効果があります。
頬のコケやこめかみの凹み、法令線、マリオネットラインなどの皺を改善します。
ボトックスは筋肉の動きを抑えて、シワができる表情を作らなくする効果があります。
また、筋肉は使わないと細く痩せるので、ボリュームを減らす効果もあります。
目尻や眉間などの表情ジワ、エラの張り出しを改善します。

施術方法の違い

どちらも注射で行います。
ヒアルロン酸は感染のリスクを抑えるために洗顔しますが、ボトックスは洗顔しなくても大丈夫です。
施術時間はどちらも2,3分で、麻酔は使うケースが20%くらいです。

注入部位とシワの種類

ヒアルロン酸は凹みや委縮している部分に注入します。
具体的なシワとしては、法令線やマリオネットラインです。
ボトックスは筋肉に合わせて注入します。
具体的には眼輪筋や鄒眉筋などです。

ヒアルロン酸とボトックスのメリット

美肌効果とリフトアップの違い

ヒアルロン酸による美肌効果は保湿によるものです。
ヒアルロン酸は水分を保持する力があり、乾燥を防ぎます。
瑞々しくハリのある肌になります。
一方、ボトックスは皮脂を抑えて毛穴を引き締める効果があります。
サラサラしたきめ細かい肌になります。

副作用とリスクの比較

類似点は、どちらも注射なので、内出血や腫れの可能性があります。
相違点は、ヒアルロン酸は感染、血流障害、アレルギーのリスクがあり、ボトックスは効きすぎるリスクがあります。

持続期間と効果の実感

ヒアルロン酸の持続期間は製剤によって異なりますが、1年から1年半くらいのものが中心です。
直後に効果がわかり、徐々に薄れていきます。
ボトックスの持続期間は3か月から4か月です。
施術後3日から1週間で効果が出てきて、2週間後をピークに徐々に薄れていきます。

人気のある施術部位とその原因

おでこと眉間の関連性

額のボトックスと眉間のボトックスは同時に注入することが多いです。
目を開く時や眉を上げる時に一緒に動くので、同時にボトックスで抑えると綺麗な仕上がりになります。
ヒアルロン酸を注入するときは、眉間の辺りは血管が走っていて危険なので、額に注入して用手的に調整します。

ほうれい線とその改善方法

法令線はたるみに対してHIFUや糸リフトなどのリフトアップの治療、凹みに対してはヒアルロン酸を用います。
また、笑った時に小鼻の横の凹みが悪化するケースでは、法令線ボトックスを行います。
法令線ボトックスは上唇鼻翼挙筋という、上唇を上に上げる筋肉を抑えます。
副作用として、笑った時の人中の長さが長くなります。

目尻のシワに対する選択肢

目尻の皺にはボトックスを使用するケースが多いです。
眼輪筋の外側を抑えることで、目尻にシワが入る動きをできなくします。
上まぶた外側のたるみが強く、シワが悪化しているケースでは、こめかみのT1と呼ばれる部分にヒアルロン酸を入れて皮膚を引き上げることもあります。

施術のデメリットと注意点

施術後の副作用とダウンタイム

ごく稀にアレルギー反応が起きたり、腫れたりすることがありますが、ダウンタイムは殆ど無く普段通りの生活が続けられます。

医師の技術と信頼の重要性

定期的に繰り返し行う施術なので、ある程度固定された医師を選ぶと安心だと思います。

失敗した場合の対策

ヒアルロン酸は溶かす、ボトックスは待つ。

久野賀子