部位別で知るヒアルロン酸の選び方と特徴

ヒアルロン酸の基本知識

ヒアルロン酸とは?

人工の注入物で、ボリュームを出す効果があります。
安全性が高く、世界中で広く使用されています。
美容医療だけでなく、整形外科領域や眼科領域でも使用されており、安心して選択できます。

ヒアルロン酸の種類

ヒアルロン酸は色々な会社が様々な製剤を作っています。
主なものだと、アラガン社のジュビダーム、テオシアルのRHA、レスチレンのレスチレンリフト、ベロテロ、リデンシティがあります。
それぞれの会社が様々な硬さのヒアルロン酸を作っています。

ヒアルロン酸の効果

組織を膨らませます。
どこをどれくらい膨らますか考え、デザインして注入します。
膨らむ部分によって、コケが改善したり、クマが改善したり、シワが改善したり、たるみが改善したりします。

部位別ヒアルロン酸の選び方

目元のヒアルロン酸

目元の皮膚は薄いので、柔らかいヒアルロン酸が適しています。
例えば、ボルベラやRHA1です。
骨膜状に中心に入れ、眼窩や脂肪を補います。

ほうれい線に適した製剤

骨膜上に入れる製剤は硬めのものが適しています。
ボリューマやボラックス、RHA4などを使用しています。
皮下に入れるものは硬すぎず、柔らかすぎないものが良いです。
ボリューマやボリフト、RHA3などを使います。

あご・輪郭への注入

顎や輪郭は骨を補うように注入します。
硬めのボラックスやレスチレンデファインなどを使います。

ヒアルロン酸の施術方法

注射と注入技術の違い

ニードルで注入する方法を、カニューレで注入する方法があります。
ニードルで注入すると、細かい注入層の調整ができ、入れたいところに正確に入れられます。
カニューレで注入すると、内出血や血流障害のリスクを抑えられ、少ない刺入点で幅広く注入できます。

施術時の麻酔の選択肢

繰り返し刺す場合は塗る麻酔が効果的です。
刺す回数が少ない場合は笑気麻酔を優先します。

痛みの管理と安心感

緊張すると痛みを感じやすくなります。
できるだけリラックスしていただけると嬉しいです。
看護師が手を握ることもできます。

ヒアルロン酸の持続性とメンテナンス

持続期間の目安

製剤によって持続期間は異なりますが、短いもので半年程度、長いもので3年程度です。
1年から2年持つものが中心だと思います。

定期的な施術の重要性

ヒアルロン酸は時間が経つと溶けてなくなるのと、お顔の状態も加齢とともに変わっていきます。
定期的なメンテナンスをおすすめします。

持ちを良くするためのコツ

ぎゅうぎゅう圧さないでください。

ヒアルロン酸とコラーゲンの違い

コラーゲンとヒアルロン酸の役割

ヒアルロン酸は水分を取っておく力が強く、みずみずしいお肌になります。
コラーゲンは弾力を出すので、ハリのあるお肌になります。
どちらも美肌には大切な成分です。

組み合わせて得られる効果

若い肌ほどコラーゲンとヒアルロン酸は多いです。
肌質のアンチエイジングができます。

どちらを選ぶべきか?

乾燥肌の方はヒアルロン酸、皮膚の菲薄化進んでいる方はコラーゲンだと思います。
ただ、両方あると理想的です。

久野賀子