ヒアルロン酸注射で人気の部位とは?
注射部位の選び方で変わる仕上がり
ヒアルロン酸は注入した部分が膨らみます。
良くも悪くもそれだけです。
どこをどう膨らませると綺麗になるのかを考えると、美しい仕上がりになります。
考えるときに最も参考になるのは、骨の委縮についての理解です。
加齢とともに委縮する骨を補うと、土台が整い自然で美しい形を作ることができます。
美容効果を引き出す最適な部位の選定
ご状態によって異なりますが、アンチエイジングの視点で考えると、加齢とともに痩せる部分に注入し、土台をもとに戻すのが最適に近いです。
ただ、そのためには5本、6本と、たくさんのヒアルロン酸が必要です。
予算に応じて適切な部位を考えるのがカウンセリングです。
鼻(隆鼻術):自然な高さと形を実現
鼻のラインを整えるヒアルロン酸注射のポイント
鼻根、膜性鼻中隔、法令線基部に注射すると、お鼻のラインが変わります。
どこにどれくらい注入するかは、カウンセリングで決めましょう。
上記の3部位は、どれも硬めのヒアルロン酸を使用します。
1本を分けて注入することもできます。
鼻筋を強調する施術のメリットと注意点
鼻筋にヒアルロン酸を入れすぎると、広がってしまいます。
量と硬さの選択に注意してください。
個人的には、ボラックスやクレビエルは0.3㏄くらいまで、ピネハやラインフィールは1㏄くらいまで、広がらずに注入できる印象です。
顎(あごライン):フェイスラインのシャープさを強調
ヒアルロン酸で顎を整える施術の特徴
顎の形を作ることができます。
下顎の骨は加齢とともに委縮します。
プロテーゼなどの半永久的な物質で作ると、浮いてしまうことがあります。
一時的な変化を出すヒアルロン酸で定期的に整えると自然な仕上がりを持続させることができます。
小顔効果を高める顎ラインの調整方法
顎先が出て、輪郭が整うと、小顔に見えます。
頬の脂肪や筋肉を減らすのと同時に、顎を出すことも考えてください。
涙袋:若々しさと優しさを演出
涙袋形成に適したヒアルロン酸注射の種類
柔らかいものが適しています。
ボルベラやRHA1が良いと思います。
量は0.3㏄から0.5㏄くらい使います。
余ったものは、他の部位に注入すると良いです。
自然な涙袋を作るための施術テクニック
目頭側にしっかり入れると涙袋の印象が強くなります。
自然な仕上がりをご希望の方は、目頭はあまり入れず、中間から目尻側に入れると良いです。
また、普段のメイクに合わせて入れると、お化粧した時の印象を洗練させることができます。
唇:ふっくらとしたセクシーなリップを実現
唇のボリュームアップと形状改善の方法
唇をただ単にボリュームアップしたい時は、Lp1と呼ばれる中間の層に注入すると良いです。
赤唇と白唇の境に注入すると、リップを立ち上がらせる効果があります。
口角の下の唇でない部分に注入すると、口角を上げる効果があります。
上唇の端と真ん中に注入するとM字になります。
キューピッドボウに入れると唇の形が強調されます。
唇注射後のダウンタイムとケアポイント
何回か針を刺して行うことが多いので、腫れます。
腫れている時には、あまり気にしすぎず、冷やしながら仕上がるのを待っていてください。
触りすぎると感染してしまうことがあるので、口紅は控えめにしてください。
頬(ほうれい線):老け顔対策に効果的
ほうれい線を目立たなくするヒアルロン酸注射
法令線の原因はたるみと凹みがあります。
弛みには、リフトアップできる治療を選択しましょう。
糸リフトやHIFU、切開リフトなどです。
それでも残る凹みに対してヒアルロン酸を使用するのがおすすめです。
特に基部の部分は、加齢とともに土台の骨が無くなっていくので、ヒアルロン酸で補うと自然に仕上がります。
顔全体の若返り効果を狙った頬の施術
上記の弛みの改善をヒアルロン酸で行うケースがあります。
頬骨を補うようにヒアルロン酸を注入すると、骨格の委縮を補ってボリュームが上に持ち上がります。
法令線が浅くなるだけでなく、お顔全体が若返ります。
ヒアルロン酸注射の注射部位で注意すべき点
それぞれの部位で考慮すべきリスクと副作用
ヒアルロン酸注入はどこの部位であっても、感染、アレルギー、血流障害のリスクがあります。
それ以外にも、腫れたり、内出血が出たりします。
自然な仕上がりを保つための注入量と頻度
骨格を補うように注入していれば、仕上がりは自然だと思います。
部位別ヒアルロン酸注射の効果を長持ちさせる方法
日常生活で心がけることと適切なケア方法
ぎゅうぎゅうと押すと、良くも悪くも馴染みます。
気になったら押してみて、そのままにしたければ押さないでみてください。
部位ごとの効果持続期間の違い
部位というより、ヒアルロン酸の製剤によって持続期間は異なります。
また、ヒアルロン酸が残っていても、加齢によってボリュームロスが進むと、物足りなく感じます。
ヒアルロン酸注射を成功させるクリニックの選び方
部位別の施術経験が豊富な医師を選ぶコツ
情報収集が大切です。
SNSや口コミに惑わされず、正しい情報を探してください。
信じられるのはご自身だけです。
注射部位ごとの口コミで確認すべきポイント
個人的に、口コミはあまり信じていません。
久野賀子