ゴルゴラインとは?その原因と特徴
ゴルゴラインの定義と位置
ゴルゴラインは中顔面にできる「線」で、頬部皮膚靭帯(Zygomatic cutaneous ligament)という靭帯の前側が目立つ状態です。
ゴルゴラインの原因と影響
生まれつきこの靭帯が強く若いころから目立つ方もいらっしゃいますし、加齢とともにこの靭帯の上の部分がたるんで下がってくることで、影になるかたもいらっしゃいます。
ゴルゴ13であればかっこ良いですが、一般の方の中には不要に感じるかもしれません。
老け顔とゴルゴラインの関係
たるみによりゴルゴラインが目立ってくるケースでは、年齢を感じさせるシワになります。
生まれつき靭帯が強いケースは、老け顔との関連はないと思います。
ヒアルロン酸注入の基本知識
ヒアルロン酸とは?
ヒアルロン酸はお餅のような人工物で、凹みを埋めることができます。
ゴルゴラインを改善する入れ方はいくつかありますが、凹みに沿って深層と浅層に注入して改善するのが一般的でしょうか。
たるみを改善するように注入することもあります。
ヒアルロン酸の効果と持続性
ボリューマやボリフトを使用することが多いです。
1年半くらいの持ちです。
ヒアルロン酸の種類と特徴
先日のコラムにも詳しく書きましたが、ヒアルロン酸には様々な硬さがあります。
硬いものは深く、柔らかいものは浅く注入するのに向いていますが、ゴルゴラインは深層と浅層の両方に入れたいので、中くらいの硬さのものを選んでいます。
ゴルゴラインの改善に向けたヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射で得られる効果
凹みに沿っていれる場合、純粋に凹みが埋まります。
ただ、靭帯が強いケースも多いので、効果には限界があります。
弛みを改善するように注入する場合、頬骨の外側に注入したり、DMFPに注入したりして、バランスを整えます。
施術の流れと所要時間
カニューレを使って注入するケースが多いと思います。
刺入点を作ってそこからカニューレを進め、注入します。
所要時間は3分から5分くらいです。
必要なccと料金について
両側合わせて1㏄弱で仕上がることが多いです。
ボリューマ1㏄6万円、ボリフト1㏄6万円です。
施術前に知っておくべきこと
カウンセリングの重要性
靭帯の強さによっては、注入により悪化することもあります。
ゴルゴラインがいつからあるのか、どれくらい強いのか、カウンセリング時に確認しましょう。
副作用とリスクの理解
靭帯が強すぎて、ヒアルロン酸を注入することで靭帯の上下の膨らみが増えてしまい、悪化したケースを拝見したことがあります。
それは防ぎたいので、事前のカウンセリングで触って確かめ、もし万が一悪化した場合には溶かすことで元に戻ることを知っておいていただきたいです。
麻酔の種類と痛みの管理
笑気麻酔を併用することはできます。
麻酔を併用する方は10パーセントくらいでしょうか。
ゴルゴライン治療の効果的なアフターケア
施術後の注意点とケア方法
ぎゅうぎゅうと押すと良くも悪くも馴染みます。
ご自身で判断して押してみても良いです。
あまり気にせず、普段通り過ごすのも良いです。
ダウンタイムと回復の流れ
稀に内出血が出ることもありますが、基本的にダウンタイムはありません。
症状が出た場合の対処法
強い腫れが出たら担当医に相談しても良いと思います。
皮膚の変色や痛みがあったら、すぐに担当医に連絡しましょう。
久野賀子