不自然な仕上がりを避けるためのヒアルロン酸注入術

ほうれい線に対するヒアルロン酸注入のメリットとデメリット

注入の効果と持続期間

注入の効果はすぐにわかります。
持続期間はヒアルロン酸の種類によりますが、ボリューマやボリフトは1年半くらい、RHA3と4は1年くらい、ウルトラプラスXCは半年くらいです。

施術のデメリットとリスク

ヒアルロン酸自体のリスクは感染、アレルギー、血流障害です。
ヒアルロン酸が得意なのは、凹みを埋めることです。
法令線が出来る原因は大きく2つあり、たるみと凹みです。
たるみ要素を考えずに凹みを埋めるだけだと、不自然な仕上がりになります。

美容クリニックの選び方と信頼性

ある程度経験のある医師が良いと思います。
ドクターによって見解が異なることもあるので、目星をつけたらカウンセリングに行ってみてください。

不自然な仕上がりを避けるための注意点

痛みや腫れのリスクを理解する

ヒアルロン酸は注入時に少し痛みます。
また、「何かが入っている」違和感が数日間続きます。
基本的にはあまり腫れませんが、体質によって腫れることがあります。

施術後のダウンタイムとケア方法

ヒアルロン酸だけ行う場合には、ダウンタイムはほとんど無く、ケアも不要です。
ただ、たるみ要素に対して糸リフトや機械、切開などを行うと、ダウンタイムが生じます。

自然な仕上がりのためのコツ

法令線が出来る原因は大きく2つあり、たるみと凹みです。
頬を上に引っ張り上げてみてください。法令線が短くなりませんか。
頬のたるみを改善すると、法令線も改善しますが、それでも凹みが残ります。
この残った凹みをヒアルロン酸で補うように治療すると自然に綺麗に仕上がります。
当院でできるたるみ治療はHIFU、RF、糸リフト、ショッピングスレッドで、たまにプロファイロやヒアルロン酸を使って行っています。
たるみを自然な範囲でしっかり引き上げた後、残った凹みをヒアルロン酸で埋めます。

ヒアルロン酸注入による失敗例と改善策

失敗例から学ぶ適切な施術方法

法令線が気になるからといって、法令線そのものにばかりヒアルロン酸を注入していると、口元がもっさりと出た馬のようなお顔になっていってしまいます。
そうならないように、法令線そのものに対する注入量は最小限に抑え、たるみを改善するように心がけましょう。

不自然な仕上がりを避けるためのヒアルロン酸注入術

笑うとどうなる?仕上がりの確認

注入治療で大切なのは、表情を変えた時に不自然にならないことです。
笑った時に頬が盛り上がりすぎないこと、法令線が自然に少し入ることが目安です。

症例画像で見るビフォーアフター

不自然な仕上がりを避けるためのヒアルロン酸注入術

専門医によるヒアルロン酸注入の重要性

医師のスキルと経験の重要性

経験はとても大切だと思います。
私自身、1年目、2年目、と成長しました。

カウンセリングの必要性と内容

仕上がりのイメージと予算感を合わせる必要があります。
予算が限られる場合、どのように50パーセント、80パーセントの仕上がりを作るかを確認しましょう。

アフターケアについて知っておくべきこと

ヒアルロン酸注入だけであれば、アフターケアは不要です。
その他の施術に合わせてダウンタイムが生じる場合があります。

ほうれい線の原因と改善方法

加齢によるたるみのメカニズム

加齢により骨や筋肉などの組織が委縮します。
そうすると、表面の皮膚は余ってきて、重力に伴って下がり、たるみになります。

ヒアルロン酸以外の治療法

たるみを改善する方法は、手軽なものからHIFU、糸リフト、切開リフトがあります。
また、全体のボリュームロスが強い方にはプロファイロ、全体のボリュームロスが弱い方にはRFやショッピングスレッドを提案する場合もあります。

美肌を手に入れるための総合的なアプローチ

加齢とともに発生するのは法令線だけではありません。
たるみ、ボリュームロス、肌質のすべてにアプローチすることで、綺麗にアンチエイジングすることができます。

久野賀子